本事例の詳細資料(PDF)をご覧いただけます。
概要
- 背景・目的: 次世代先端半導体リソグラフィ装置において、露光レンズ・光波長素子の複屈折や偏光特性を極限の精度でリアルタイム評価・制御する偏光計測技術が不可欠でした。
- 課題: 既存の市販ポラリメータでは、リソグラフィ特有の過酷な波長条件、狭小な設置スペース、サブミリ度レベルの高分解能・高再現性要求を満たすことができませんでした。
- Optikosのソリューション: 光学設計、精度オプトメカニクス、専用キャリブレーションアルゴリズムを融合させたカスタム偏光計測(ポラリメータ)ユニットをゼロから開発。
- 成果: 厳しい測定確度および長期安定性をクリアし、半導体露光装置内のモジュールとして統合・量産化に成功。装置性能と露光解像度の限界突破に貢献しました。
背景と要求仕様
最先端の半導体露光装置(リソグラフィツール)においては、回路パターンの微細化に伴い、光学系を通過する光の偏光状態の緻密な制御が歩留まりや解像力を左右する極めて重要な要素となっています。
クライアントである大手半導体製造装置メーカーは、露光レンズ群や光学素子の残留複屈折、遅相軸偏角、偏光度(DoP)を極めて高精度にリアルタイム計測できる統合型ポラリメータモジュールの開発を求めていました。
技術的課題
本プロジェクトにおいて克服すべき主な技術課題は以下の通りでした。
- 超極小誤差要求: 偏光角測定においてミリ度(m°)以下のオーダーでの再現性と正確性が要求されたこと。
- フットプリントと環境耐性: 露光装置内部の極めて限られた空間に収まるコンパクト設計と、熱変動や振動が存在する環境下での高安定性の両立。
- 高速応答性と校正技術: 生産スループットを落とさない高速データ取得と、ドリフトを補正する高精度なインシチュ(装置内)自校正アルゴリズムの実装。
Optikosのソリューション
Optikos社は、長年培ってきた光学評価機器(LensCheck等)およびカスタムオプトメカニカル装置の開発知見を結集し、以下のマルチディシプリナリーなアプローチによりカスタムポラリメータを設計・製造しました。
1. カスタム光学系の最適化:
波長分散を最小限に抑えた回転波長板/偏光子構造と、高SN比を達成する検出器アレイを採用。迷光を極限まで低減する光学系構造を設計しました。
2. 精密オプトメカニクスと制御:
熱膨張係数を考慮した材料選定と、超精密モータドライブ機構を採用することで、繰り返し位置決め精度を確保しました。
3. 専用解析ソフトウェア&キャリブレーション:
ミュラー行列(Mueller Matrix)解析アルゴリズムを独自開発し、機器内部の系統誤差を自動補正するリアルタイム校正機能を組み込みました。
成果と導入効果
Optikos社が提供したカスタムポラリメータは、クライアントの厳格な検証試験をすべてクリアし、半導体露光装置の標準計測モジュールとして採用されました。
- 要求された偏光測定精度および感度仕様を余裕を持って達成。
- 装置内での長期信頼性とメンテナンス性の向上に貢献。
- プロトタイプ製造から量産・品質管理体制への円滑な移行を達成。
結論
Optikos社は、単なる光学素子の設計にとどまらず、最先端の半導体製造現場で求められる超高精度な光計測・偏光評価機器の設計開発から組み込み、製造・検査までを一貫してサポートします。
半導体、量子技術、医療、防衛など、既存の市販計測器では対応できない高度な光学課題に対して、Optikos社はお客様専任のパートナーとして最適なソリューションを提供いたします。
半導体・先端光学向けのカスタム偏光・光計測ソリューションのご相談
旭光通商株式会社はOptikos社の日本国内代理店として、先端光学評価・受託設計・計測装置導入のご提案を行っております。