精密灌漑と商業用作物試験
イースト・モーリング・リサーチにおけるGP2データロガーの活用事例
著者: マイク・デイビス(イースト・モーリング・リサーチ 主席科学アシスタント)
使用製品: GP2 アドバンストデータロガー、体積水分含有量センサー
概要
世界的な園芸研究の拠点であるイースト・モーリング・リサーチ(EMR)では、基質栽培によるソフトフルーツの品質向上と、市場価値のある収穫量を確保するための精密な自動灌漑技術の研究を行っています。EMRの研究チームは、多数のセンサーを同時に監視し、複雑な制御アルゴリズムを現場で実行できる高度なソリューションとして、Delta-T社のGP2データロガーおよびコントローラーを採用しました。
GP2導入の主なメリットと研究手法
大規模な試験圃場における栽培条件の変動を克服し、一貫した実験データを取得するために、GP2の多機能性が活用されています。
▶ 多地点同時モニタリング: GP2は最大12個の水分センサーを同時に監視可能です。これにより、栽培エリア全体の戦略的な位置に複数のセンサーを配置でき、ソフトフルーツ栽培システム特有の環境変動を正確に把握できます。
▶ 「オンザフライ」での灌漑制御: スクリプト機能を用いて、センサーの平均値に基づいたカスタム灌漑ルールを作成。プログラムを停止することなく、作物の生育段階に合わせて灌漑の閾値を即座に変更できるため、極めて柔軟な管理が可能です。
リモートアクセスによる確実な試験運用
GPRS通信システムを介した遠隔操作機能は、長期研究プロジェクトの信頼性を高める上で不可欠な要素となっています。
▶ リアルタイムのステータス監視: 遠隔地からリアルタイムでセンサーの測定値を表示し、灌漑イベントが正常に実施されたかを確認できます。これにより、個々のセンサーに問題が発生した場合も即座に特定・対応が可能です。
▶ 遠隔プログラム変更: 現場に足を運ぶことなく、オフィスのPCやモバイル端末からロガーの灌漑スケジュールや計算アルゴリズムを調整でき、研究プロセスの効率が大幅に向上しました。
結論
プロジェクトリーダーのマイク・デイビス氏は、「GP2のスクリプト機能と通信機能は、複雑な環境条件の変化に応じて灌漑を微調整するために非常に貴重である」と結論付けています。GP2が提供する高度な制御機能は、EMRが進める次世代のソフトフルーツ生産技術の開発を強力にサポートしています。