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紫外/可視/近赤外 分光放射照度計 SRI-2000 シリーズ|積分球内蔵・ハンディ型

  •  測定波長範囲:
    SRI-2000UV 250nm~850nm
    SRI-2000IR 350~950nm
    SRI-2000IRA 500~1050nm
    SRI-2000LM 350~780nm
  •  あらゆる光源の分光測定に最適
  •  持ち運びしやすいハンディ型
  •  受光部に積分球を使用
測定できる単位:
照度、放射照度、光束、放射束、λp(ピーク波長)、λd(主波長)、色度(x, y)、色温度、分光分布図

「UV–NIRの現場測定を1台で。積分球×暗電流補正CCDで照度/放射照度/光束/色度/色温度などを即時算出。IEC 62471評価の前工程データ取得にも最適。

概要

SRI-2000シリーズは紫外域/可視域/近赤外域の測定に対応した分光放射計です。
PTFEコーティングされた積分球と暗電流校正を内蔵したCCD検出器を搭載し、照度、放射照度、光束、放射束、色度、色温度、ピーク波長、ドミナント波長など様々な単位系の測定が可能です。
ハンディ型でカラーディスプレイを搭載しており、スタンドアローンで測定から結果の確認まで行うことができます。

SRI-2000 ラインナップ比較表

6モデルの波長レンジ・受光方式・用途・特長の比較
モデル 測定波長範囲 受光/構成 主な用途 特長・差異 代表的な出力項目
SRI-2000UV 250–850 nm 29 mm積分球(コサイン特性) UVC/UVB/UVA LED、表面改質、衛生・殺菌評価 UV~可視端を広くカバー。前工程データ(線量設計前提の分光E)取得に適する 分光放射照度、放射束/光束、λp/λd、CCT/色度(可視域)
SRI-2000LM 350–780 nm 29 mm積分球(コサイン特性) 一般照明、表示・サイネージ、演色・CCT管理 可視域専用。CCT/色度・演色評価に最適 分光放射照度、照度、光束、色度(x,y)、CCT、CRI
SRI-2000IR 350–950 nm 29 mm積分球(コサイン特性) IR LED/レーザー、近赤外一般評価 IR中心の汎用モデル。0.5 nm分解能、FWHM約6 nmクラス 分光放射照度、放射束、λp/λd、FWHM
SRI-2000IRA 500–1050 nm 29 mm積分球(コサイン特性) LiDAR/VCSEL(905/940 nm)、顔認証IR、NIR評価 NIR上側まで拡張。0.5 nm分解能、FWHM約6 nmクラスでLiDAR前工程に好適 分光放射照度、λp/λd、FWHM、E@距離、相対配光(走査)
SRI-2000IR-FB 350–950 nm 着脱式光ファイバー受光(1 m/2 m) 狭スポット/離隔位置でのIR測定、治具組込み、迷光低減 ファイバーで受光部を分離。装置内・狭所・高照度の取り回しに有利。0.5 nm分解能、FWHM約6 nmクラス 分光放射照度、λp/λd、FWHM、E(ログ/連続)
SRI-2000LS 700–1050 nm 29 mm積分球(コサイン特性) 近赤外(NIR)高精細評価、905/940 nm周辺の厳密管理 NIR特化。波長分解能0.5 nm、FWHM約3 nmの高分解能設定 分光放射照度、CCT/色度(適用域)、λp/λd、FWHM

注:各モデルの有効レンジは光源や条件により変動します。詳細はカタログ・取扱説明書をご参照ください。

2 測定できる主な項目

  • 分光分布(波長ごとの放射強度)
  • 放射照度 E(W/m²)および照度(可視)
  • 光束/放射束(積分球受光時)
  • ピーク波長 λp/ドミナント波長 λd/半値幅 FWHM
  • 色度座標・相関色温度 CCT(可視モデル)

3 主な特長

  • 積分球内蔵:モジュール~器具まで安定した受光で光束/放射束評価に有利
  • ハンディ×スタンドアローン:本体表示で現場即時判定、USBでPC制御・CSV出力
  • ダーク電流補正:移動環境でも再現性の高いスペクトル取得
  • 用途プリセット:UVC、IR、可視など想定条件をすばやく再現

4 同梱物(標準)

  • 本体(選択モデル)
  • USBケーブル / ACアダプタ
  • PCソフトウェア(ダウンロードまたはメディア)
  • クイックスタートガイド / 取扱説明書
  • 簡易検査書(出荷点検記録)

5 オプション・アクセサリ

  • NDフィルタ:高出力源の飽和回避
  • 遮光フード・三脚・角度治具:屋外・ラインサイドでの迷光低減と再現性向上
  • 温調ステージ/位置決め治具:VCSEL/μLEDの温度・位置依存評価
  • テンプレート群:LiDAR距離特性、VCSEL均一性、ビニング規準(CSV/Excel)

6 安全・規格メモ

  • IEC 62471等の光生物学的安全性評価は規格条件に基づく試験が必要です。本機は前工程データ(分光放射照度・波長帯確認)の取得に有用です。
  • IEC 60825-1(レーザー製品のクラス判定)は別途のビーム計測が必要です。

7 資料ダウンロード

SRI-2000シリーズは本体だけで測定できますが、USB接続によりPCソフトウェアから 測定実行・結果の可視化・ファイル保存・CSVエクスポートが行えます。 現場の即時確認からレポート作成までを短時間で完了できます。

概要

  • 測定実行:単発測定/連続測定(ログ)/条件のプリセット呼び出し
  • 表示:分光分布グラフ、主要数値(λp・λd・FWHM・E・光束/放射束 ほか)
  • ファイル保存:プロジェクト単位の保存、再読込、再計算
  • 出力:CSV(数値データ)、画像(グラフ)、レポート雛形(表形式)
  • トレース:連続測定で時系列のCCT/色度/放射照度推移を確認

画面イメージ

測定画面:左が操作(Measure/Continuous Measure)、中央がスペクトル、下部に主要指標一覧。

データ管理画面:測定ファイルの再読込・メタ情報・数値パネル・スペクトル表示。

ワークフロー(PC使用時)

  1. 接続・認識:USB接続 → デバイス認識後、測定条件(積分時間・平均化・ND使用有無)を設定。
  2. 測定:単発なら「Measure」、推移確認は「Continuous Measure」を選択。
  3. 確認:スペクトル形状と主要指標(λp・λd・FWHM・E ほか)をチェック。
  4. 保存:プロジェクトに保存。必要に応じてコメント・ロット番号・距離をメモ欄へ記録。
  5. 出力:CSVエクスポート → 既定のテンプレートに読み込んで自動合否判定やグラフ生成。

CSV出力(列例)

列名 内容
timestamp 測定日時(ISO形式) 2025-03-01T14:32:05
lambda_p_nm ピーク波長 940.3
lambda_d_nm ドミナント波長 938.9
FWHM_nm 半値幅 3.8
E_W_m2 放射照度 0.124
luminous_flux_lm / radiant_flux_W 光束/放射束(積分球受光時)
notes 距離・治具・ロットなどのメモ 1 m, ND0.6

1 LiDAR評価(850 / 905 / 940 nm)

目的:車載・ロボティクス・ドローン向けLiDARのピーク/ドミナント波長半値幅放射照度分布の把握と、ドット/ラインパターンの相対配光確認。
推奨モデル:SRI-2000IRA(500–1050 nm) / SRI-2000IR(350–950 nm)
主要指標:λp・λd・FWHM・放射照度 E(W/m²)・相対強度分布・積算放射束

測定ワークフロー

  1. 準備:NDフィルタで飽和回避 → 暗電流補正 → 積分時間を低めに設定。
  2. 近距離スペクトル:光源前方10–20 cmで分光分布λp/λd取得。
  3. 距離特性:1 m/3 mで E を測定し、相対減衰照射パターンを比較(E の距離²スケーリングの逸脱=光学系の拡がり/収束の目安)。
  4. 配光確認:走査(または治具で角度変化)し相対配光カーブを作成。
  5. 記録:CSV出力 → 品質基準(波長レンジ、FWHM、E@1 m)で合否判定。

注意:パルスLiDARのパルス幅/ピーク出力は別計測器(パワーメータ/高速PD)で補完。本機は分光情報平均Eを高精度に取得。


2 顔認証用レーザー光源(VCSELアレイ/ドットパターン)

目的:IRカメラ感度帯に合わせた波長最適化(850/940 nm)と、ドットパターンの均一性外乱耐性の確認。
推奨モデル:SRI-2000IRA(500–1050 nm)
主要指標:λp・λd・FWHM・E@指定距離・ドット間相対比(中心/周辺)

測定ワークフロー

  1. 安全配慮:直視禁止・迷光防止フード使用。NDフィルタ装着。
  2. 基準距離測定:想定使用距離(例:30–50 cm)で分光分布+Eを取得。
  3. 均一性:画角中央/四隅で E とスペクトルを比較 → 中心/周辺比を算出。
  4. 温度依存性:素子温度を変えて λp のシフト量を記録(顔認証の暗部性能に影響)。
  5. 成果物:λp/λdの合否、中心/周辺比、E@距離の一覧表(CSVテンプレ付)。


3 LED・マイクロLED・レーザー(UV–可視–IR)総合評価

目的:開発・量産の発光スペクトル管理と、最終製品の色度/CCT(可視)放射照度/線量(UV/IR)の統合評価。
推奨モデル:

  • UV主:SRI-2000UV(250–850 nm)
  • 可視主:SRI-2000LM(350–780 nm)
  • IR主:SRI-2000IR/IRA(〜1050 nm)

主要指標:λp・λd・FWHM・分光放射照度・放射束/光束・x,y・CCT(可視)

測定ワークフロー

  1. 発光体単体:積分球受光で光束/放射束分光分布を同時取得(μLEDは飽和回避に積分時間短め)。
  2. モジュール/器具:照射面で E色度/CCT を測定(可視)。UVは線量設計の前提Eを確定。
  3. バラツキ評価:同ロット n 台のλpヒストグラムEのσ/μを出力し、ビニング規準を策定。
  4. 成果物:量産受け入れ試験用のしきい値表(例:λp=275±2 nm、FWHM≦12 nm、E@10 cm≧…)。


4 屋外測定(街路灯・サイネージ・自然光評価 等)

目的:現場(屋外)での分光特性照度/放射照度色度/CCTを、短時間で再現性よく取得。
推奨モデル:用途波長帯に応じて選択(可視=LM、IR=IR/IRA、UV=UV)
主要指標:分光放射照度、CCT/色度(可視)、日中・夜間の時系列トレンド

測定ワークフロー

  1. 環境対策:三脚固定、遮光フード使用、ダーク補正 → 白基準の順に実施。
  2. 方位/角度:被測定面に対しコサイン入射となるよう治具で固定(再現性↑)。
  3. 時系列:ログ機能で1–5 s間隔の連続取得 → 日没/夜間のスペクトル変化を可視化。
  4. 迷光評価:背景光の有無で測り分け、差分スペクトルを作成。
  5. 成果物:CCTの時系列グラフ、分光分布の昼夜比較、Eの最大/最小/平均。

5 用途×機種×成果の早見表

各用途に対する推奨モデル・代表指標・典型距離・推奨アクセサリ・成果物の一覧
用途 推奨モデル 代表指標 典型距離 推奨アクセサリ 成果物(サンプル)
LiDAR IRA / IR λp, λd, FWHM, E@1 m, 相対配光 0.2 / 1 / 3 m NDフィルタ、遮光フード、三脚 相対配光カーブ、E距離特性CSV
顔認証VCSEL IRA λp, 均一性(中心/周辺比), E@30–50 cm 0.3–0.5 m NDフィルタ、位置決め治具 均一性レポート、λシフト表
LED/μLED/レーザー UV / LM / IR(A) λp, FWHM, 光束/放射束, CCT/色度 受光条件による 取付治具、温調ステージ ビニング規準、合否しきい値表
屋外測定 用途に応じ選択 分光E, CCT/色度, 時系列トレンド 設置条件による 三脚、遮光フード 昼夜スペクトル比較、CCT推移

SRI-2000シリーズ取扱説明書ダウンロード

概要説明
Optimum社のSRI-2000分光放射計は、コンパクトで高性能なツェルニーターナー
分光器を採用しており、SSLモジュール、照明器具、一般照明システムを含むあらゆる 種類のランプの主要な照度および測光パラメータを正確にテストすることができます。
SRI-2000はハンドヘルド型で持ち運びが容易なため、必要なときに必要な場所で測定 することができます。
測定できるパラメーターは、照度(lx)、分光放射照度(mW/m2)、 色度座標CIE1931(x、y)、CIE1976(u"、v")、相関色温度(CCT)、主波長(λd)、 半値幅(FWHM)、ピーク波長(λp)、色純度等です。

Optimum社総合カタログ(約20MB)ダウンロード


Optimum社 会社概要

Optimum社は、研究開発、品質管理、製造試験向けに、リーズナブルな価格で高精度 かつカスタマイズされた光測定ソリューションを提供することを使命として、1996年に 設立されました。
創業以来、Optimum社は、高精度で多用途、そして使いやすい光測定システムを提供 することで、お客様を支援してきました。現在、Optimum社は、分光放射計、積分球、 光検出器、均一光源、ゴニオメーターなど、幅広い光測定製品を提供しています。標準 ソリューションには、ポータブル分光放射計、LED測定システム(積分球およびゴニオ メーター)、照明および色彩試験システム、反射率および透過率測定システム、そして 幅広い積分球システムが含まれます。
光測定アプリケーションは多岐にわたるため、カスタムソリューションが必要となる場合が あります。そのため、Optimum社は、研究室および製造アプリケーションの両方に対応 するカスタムソリューションの開発と統合にも特化しています。
Optimum社は台湾の竹北に本社を置き、研究開発、製造、販売を台湾で行っています。
その他の研究開発および販売施設は米国カリフォルニア州にあります。


用語解説
  • 分光放射照度:波長ごとの放射パワー(単位面積当たり)を表す量。
  • 光束/放射束:全波長の光/放射の総量(積分球により正確に評価)。
  • λp(ピーク波長)/λd(ドミナント波長):発光スペクトルの代表値。
  • IEC 62471:光源の光生物学的安全性(リスク群)評価の国際規格。
  • ISO/IEC 17025:校正/試験所の能力に関する規格(トレーサビリティの担保)。

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