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概要
屋内はもちろん、野外でも蛍光測定が出来る携帯型蛍光モニタリングシステムです。 パルス変調蛍光測定により、周囲光の下で暗順応あるいは明順応されたサンプルを測定できます。
PARセンサー(A)はクリップ下部のカップにあります。この位置は、光源キャリブレーションや、この位置でセンサーを覆わない狭いサンプル(B)の分析中にPARを同時にモニターするのに適しています。
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FMS 2+ 野外携帯型パルス変調測定システム
適合性
フィールドおよびラボでの測定
光源
モジュレーションビーム、温度補償付き594nmアンバーLED、
4段階周波数制御(オプションで470nmブルーLEDも可能)、
超高輝度白色LED、アクチニック>3,500μmol m-2 s-1、
サンプル表面で飽和>13,000μmol m-2 s-1、
遠赤>3,500μmol m-2 s-1 、遠赤色 735nm LED
検出器
700 nm以上のフィルターを使用したPINフォトダイオード
検出方法
高速ピークパルストラッキング
サンプリングレート
10 Hz~20 kHz(モードにより変更可能)
エレクトロニクス
16ビット 165マイクロプロセッサー、8 A/Dチャンネル
12ビット分解能、4本の外部デジタルI/Oライン、
12ビット・バッファ付きDAC(0 mV - 4095 mV)×1系統
ストレージ
256KbのバックアップRAMに最大2,430のフルトレースまたは12,850のパラメータのみのFv/Fmデータセットを保存可能
ディスプレイ
20 x 4 LCDディスプレイ
インターフェース
4ボタンキーパッド
電源
フィールドスワップ可能なバッテリーシステムで構成、
フィールドスワップ可能な2.0Ahr鉛蓄電池×2個、
メインバッテリー充電器、オプションのFMS/PS 95V〜260V
ユニバーサル入力主電源
リーフクリップ
FMS/PTL PAR/温度リーフクリップを搭載、コサイン補正PAR
センサー(0μmolm-2s-1 - 20,000μmolm-2s-1)、
葉面温度熱電対(-10℃~90)、リモートトリガーボタン、
三脚、FMS/LC: 暗順応リーフクリップ10個、2 x リーフクリップ
アダプター(クローズドフェイスおよびオープンフェイス)
寸法
180(L) x 100(D) x 100(H) mm
重量
2.0kg(バッテリー1本含む)
FMS2+には、以下のコンポーネントが付属しています。
- FMS 2+コントロールユニット
- FMS/SFO: ショートフェルール付き1m光ファイバー ケーブル (オプションのFMS/LFO1.5m光ファイバー ケーブルは、LD2/3リーフディスク電極チャンバー とのインターフェースに適した 長いフェルール付きで、 追加費用 なしで購入時に供給可能です。)
- FMS/PTL: PAR/温度リーフクリップ
- FMS/LC: 暗順応リーフクリップ 10個
- 2xリーフクリップアダプター - クローズドフェイス およびオープンフェイス
- 屋外で交換可能なバッテリーシステム 2 x 2.0 Ahr 鉛酸バッテリー メインバッテリー充電器
- USB接続ケーブル
- ModFluor32とParview32のソフトウェアとマニュアルを含むUSBドライブ
トレースデータと主要な蛍光パラメーター(Fo、Fm、Fv、Fv/Fm、Fs、Fo’、Fm’、Fv’、Fv/Fm’、 ΦPSⅡ、 qp、qNP、NPQ、ETR)が自動的に保存されます。
Modfluor32ソフトウェア
FMS には2種類の Windows ソフトウェアが付属しています。 Modfluor32 - 装置制御とトレースデータ表示プログラム Parview - パラメータデータアップロードとビューアープログラム
データ記録画面には、データ記録領域(A)、機器モニタリングバー(B)、ドロップダウンメニューバー(C)、機器ツールバー(D)があります。
この実験では、試料は暗所で光源を照射しています。蛍光信号が徐々に増加しているのは、光源がPSIIの光化学反応を著しく促進させたためです。このような蛍光の増加は、可変蛍光として知られています。
健康な葉のサンプルからの蛍光トレース。PSIIの光飽和を達成するための適切な設定の決定は、最初に試料を光源に合わせ、次に強度を増加させるパルスを照射します。
飽和パルス(矢印で示す)の間、蛍光シグナルはA/Dコンバータのレンジを超えます。パルスのピークはトレースから切り離されますが、ソフトウェアによって4095ビットでサンプリングされます。